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こんにちは。Evand（エヴァンド）株式会社代表の石田優太郎です。

前回こちらでお話させてもらってから約1年、Evandはさらに進化しています。この先の展望についても僕自身ワクワクしているのですが、まずは順を追って、直近の話から話していきますね。

2023～2024年、9期Evandは従業員数が過去最多！
ただし伸び悩んだところも……

2024年7月、９期が終わり新たに10期を迎える時点で、Evandの従業員数は約2400名です。全国7拠点、全部合わせてね。1年前と比べると、300人くらい増えています。この1年、業界のあちこちで人手不足だって言っている現状で、300人も増えてくれている。すごいことです。

Evandは設立以来、今が一番、従業員数が多い状態です。右肩上がりですね。

ただそれを踏まえてですが、実はEvandの業績は、今年1年で伸び悩みました。業績は伸びていても、成長率が下がってしまったんです。今までは成長率が毎年130%・140%くらいあったのが、今年は120%とか118%とか、そのくらいになってしまった。

（CAP：10期キックオフミーティングにて）

これはいろいろ要因もあるのですが、一番大きいのは採用の部分ですね。
コロナが明けて、人を採用するのが厳しくなったんです。

業績が伸びていた時期は、僕らはコロナバブルって呼んでいるんですけど、他社の求人が一気になくなっていたんですね。でも僕らはコロナ中も求人をガンガン出していたんです。だから独り勝ちできていた。でもコロナが明けて、他社たちがまた人を増やす時期に入った。ですからコロナ前に比べて、他社の求人は倍くらいに増えています。その市場環境があるために、昔に比べて採用が厳しくなってきているんです。

新卒採用は今年も増加！Evandが成長するからこそ、“入社したい”と思ってもらえる

ただそんな中でも、新卒採用だけは伸びています。
1年前は500名採用だったんですが、今年の4月は600名採用。前年に比べて、100名増えているんですね。
本当は700名を目標としていたところを、やっぱり市場環境的に難しかったために、600名に着地したということでもあるんですが。とは言え、新卒部門は昨年以上に活性化しています。

（CAP：キックオフミーティングにて、9期新人賞受賞の馬場拓哉さんと）

厳しい中でも新卒が上手くいっているのは、一言で言うと、会社がきちんと成長できているからだと思っています。

ちょっと戦略的な話になってしまうんですが。昔はなかったいろいろな制度、評価制度とか、役職制度、報酬制度、メンター制度とか、こういうものがちゃんと回っていくようになったんですね。
だから、例えば働きやすい環境や、本人の能力や努力がちゃんと評価につながる環境、それがしっかりと給与に反映していく仕組みとか。そういったことが、毎週、毎年、少しずつでも確実にブラッシュアップされていっている。
この会社で働きたい、働こうって思ってくれる人が年々増えてきているのには、そのことが大きな理由としてあるんじゃないかと僕は思っています。

それに、Evandの場合は新卒は全員クルー（外勤社員）からスタートなんですが、クルーだけでなくパートナー（内勤社員）の制度もめちゃくちゃブラッシュアップしています。
この制度は、ルヴィア・コンサルティングに4年前に作ってもらったものですが。
この型を、Evand流に、めっちゃブラッシュアップしたんですね。自分たちにフィットするところとしないところを、自分たちで話し合って意見を出し合って、4年かけて働きやすい環境を作っていったんです。
もちろん、今が完成というわけではなく、まだまだ改善していきたいところはあるし、Evandはもっと良くなっていけると思っています。
だから、クルーにもぜひ意見を出してほしい。こうしてほしい・こうしたらもっと良くなるって要望や考えをたくさん聞かせてほしい。それが2024年7月から始まる、10期Evandのテーマのひとつでもあります。

10期Evandが一丸となって取り組む課題とは

10期Evandで一番に取り組む課題が、退職率の問題です。

これまでのEvandの退職率は約5％でした。これは、業界内ではめちゃくちゃ低い数字なんですね。他の派遣会社では、10％とか12％とかあるんです。だから他社と比較するなら、僕らEvandはすごく退職率が低く、定着率が高い。

ですがこの退職率が、今は6％とかにじわじわと上がってきてしまっている。
パーセンテージにしたらほんの1％でも、Evandクルーは約2000名稼働していますからね。1％で20人ですから、年間で240人も退職者が増えてしまっている。大きな問題なんです。
これを改善するために、10期の展望として、大きく2つのテーマを掲げています。

ひとつは、メンター制度の充実です。
これはEvandの特徴でもある、新人を先輩がメンターとしてフォローする制度ですね。メンターは、なんでも相談できる、頼りになる先輩という感じで僕らは考えています。新人の頃に感じる、不安とか、悩みとか、メンタル面をフォローできる先輩。
メンターになるには試験を設けているし、教育制度もあるんですが、ここをもっと強化していきたいと考えています。
というのも。やっぱり頼りがいのあるメンターのフォローがあると、離職率が低くなる。働きやすくなるんですね。
ただメンタルのことですから、相性や適性もある。だからメンター自身もフォロースキルを磨いていけるように、もっと頼もしい先輩になっていけるように、Evandはメンター制度にさらに力を入れていきます。

そしてもうひとつが、先ほどにも少し触れた通り、クルーの意見を聞くこと。そのために、Evandでは新しい制度の構想を進めています！

企画名は「チャレンジャーズ」。Evandで行う、新規事業のプランニングコンテストです。

参加資格は、Evandの仲間全員。昨日入ったばかりのクルーから何年も勤めているパートナーまで、誰でもＯＫです。優勝したアイデアには必ずプロジェクトチームを組みます。もう、ほんと、ガチのやつです。
クルーもパートナーも関係なく、一緒に会社を作りたい、一緒に会社をもっとよくしていきたい。現場だからこそ気付くことや浮かぶアイデアで、会社が大きく変わるかもしれない。本人にとっては小さな思いつきと感じたことでも、会社にとっては盲点だって可能性だってあるじゃないですか。
そのためには、会社の弱いところも困っていることも隠さずに提示します。このコンテストは、自分たちが働く会社は自分たちでより良く変えていける、一緒に良くしていこうぜっていう、会社からのメッセージなんです。

これが、これからの今期一年の話ですね。だいぶいろいろ変わりそうな仕掛けを考えてます。

「Evandが派遣業界を逆転させる」夢は変わらないまま進化し続ける

僕は前回のインタビューでもお話した通り、本当に派遣業界を変えたいと思っているんですよ。業界をひっくり返したい。
今の派遣業界は、すぐ人はやめるし、いい加減だし、派遣会社もそういったところがある。これを逆にしたいんですね。
まずはEvandで、派遣社員ってこんなに優秀なんだ、こんなにしっかり長く働いてくれるんだ、Evandのクルーが来てくれてうちの業績や品質が上がったよって言われるようにしたい。

派遣社員とよく比較されるのは直接雇用の社員なんですが、今の業界では、直接雇用の方が待遇がいい、能力も高いというのが常識になっている。これを逆転させて、Evandから来る派遣社員の方が直接雇用よりも優秀だっていう状態にしたいんです。「Evandの派遣社員、最強！」みたいな世界観を作りたい。

そうしていずれ、業界全体を変えたい。

その想いでEvandを始めて9年。最初の想いは変わらずなんですが、初めた頃には見えなかった課題や必要なものや、今の方法の限界も見えてきた。だからここからどうするか、めちゃくちゃ作戦を考えています。

夢は変わらずに、ずっと進化し続けている。
僕にとって、一生かけて取り組んでいく夢だと思っています。

僕が生きている間に叶えると言いたいのですが、僕は今年40歳なので、現役だとあと20年くらいしか働けないんですね。そんな短いスパンでは業界全体は変えられないと思っています。

でもEvandの派遣サービスのクオリティを日本一にすること、直接雇用よりEvandの派遣社員の方が圧倒的に優秀だと業界内の認識を逆転させること。これは、今もう既に、そう認識してくれるクライアントさんも出てきているんですね。

だからこれは、「Evandクルー最強！」が業界内で当たり前になる時代は、僕が現役で経営者をやっている間に実現したいです。あと20年で実現させて、そうして、次の世代にこの夢を引き継ぎたい。

そうして50年後とかに、僕の想いを引き継いで、Evandから始まった改革を受けて、業界全体の価値観や力関係が逆転した時代が来ることを、僕は本気で夢見ているんです。